さまざまな医療機関からの処方箋が来る勤務先の薬局。数件だが小児在宅やターミナルの患者さんも受けていて、その中にいつも娘さんが麻薬を受け取りに来る患者さんがいる。
娘さんは医療職で、病気のことも麻薬のこともよく理解されていて、いつも明るい表情で「お願いしまーす」と処方箋を出してくる。
うちの薬局で麻薬を使ってる患者さんは数名しかいないので、麻薬の在庫はほぼなく、いつも処方箋が来てから発注している。そのため処方箋を受け取るときに「麻薬だけ明日になってしまいます」と説明すると、「わかってます。大丈夫です」と娘さんは答える。
ところが今回来局した際はいつもと様子が違った。
「今すぐ麻薬を取り寄せてください」
受け付けた薬剤師は、予想外の申し出に驚き、麻薬は他の薬と規定が異なるので近隣の薬局から譲り受けたりすることができない旨を説明したが、一向に納得しない。見兼ねた上級薬剤師が、医師と協議のうえ、その日はたまたま在庫が残っていた麻薬でしのぐこととなった。
担当した薬剤師は、「なんでこれまで理解してくれていたのに突然、無理を言い出すのか」と困惑していたが、麻薬の増量具合から想像するに、おそらく患者さんが苦しんでいて、家族はなんとかしたいのだと思う。
そんな中途半端な体制と覚悟なら、そもそも担当を引き受けるなよ、という考えもあるかもしれない。ただ近隣に麻薬が出せる薬局がほかにない以上、安易に「他へ頼んで」とも言えず、医師と管理者と相談してより変化に対応できる処方内容にしていくか、家族に遠くの薬局へ薬を取りに行ってもらうか、状態によっては遠方でも在宅対応してくれる薬局に相談するか、、、いずれにしても家族の負担は大きく、体制が整っていないなかで、地域で患者さんを支えていくことは簡単ではないと感じました。
ひとりひとりが豊かに暮らせる社会を創るお手伝いをする薬剤師の日記。 学生時代に国際薬学生連盟(IPSF、オランダ)で本部役員として活動し、25か国を訪問。2008年より2年間青年海外協力隊エイズ対策隊員としてガーナで活動。帰国後、金沢で国際的な医薬品の品質、流通、政策を研究。病院薬剤師、医療者教育コンテンツの企画制作・編集者を経て医療経営コンサルタントに。講演・執筆、セミナー企画運営、キャリア支援、医療通訳・翻訳などにも取り組んでいます。 A pharmacist wishing happy world! IPSF executive committee member 2005-06, JOCV, HIV project coordinator in Ghana 2008-10, 2011- researcher on drug management and policy. 2013- Clinical pharmacist at international hospital. 2015- Educational content producer.
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Friday, December 01, 2017
Monday, May 22, 2017
キャリア迷子薬剤師のためのイベントに登壇します【参加者募集中】
6月1日に、薬剤師のキャリアについて考える会が開催されますよ~(^O^)/
医療者キャリアのエキスパートの鈴木先生(http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/cadetto/column/ysk/)や、厚労省 薬系技官といった豪華ゲストに加え、キャリア迷子代表として私も登壇させていただきます(笑)
↓↓↓詳細&お申し込みはこちら↓↓↓
【セミナー概要】
次世代の薬剤師キャリアを語ろう。
<キャリア迷子のための処方箋 薬剤師・薬学生編>
日時:6月1日(木) 19:30~21:00
場所:東京ヘルスアビレッジ 東京都新宿区大久保1-1-10 グンカン東新宿ビル502
都営大江戸線副都心線「東新宿」駅A1出口より徒歩2分
参加費:1,000円(当日受付にてお支払いください)
定員:15名
対象:薬剤師・薬学生
*上記職種以外の方(人材紹介会社など)はご遠慮頂いております。ご了承下さいませ。
【スケジュール】
・19:30~19:40
「キャリア論の観点から考える、薬剤師のキャリアとは?」
鈴木裕介(医師、ハイズ株式会社 事業戦略部長)
・19:40~20:10
「薬剤師の無限の可能性とキャリア選択~なぜ国際保健の世界から医学教育コンテンツ編集者に?」
後町 陽子(薬剤師、株式会社ケアネット メディア本部CareNet.com編集部)
・ 20:10~20:40
「薬剤師の次世代キャリアを考える。
~行政での働き方とキャリア選択の上で重要なこと~」
勝山 佳菜子(厚生労働省 薬系技官)
・20:40~21:00
「ディスカッション」
テーマ:これからの薬剤師のキャリアについて
【ゲストスピーカーご紹介】
■鈴木裕介
医師、ハイズ株式会社 事業戦略部長
2008年高知大卒。一般内科診療やへき地医療に携わる傍ら、高知県庁内の地域医療支援機構にて広報や医師リクルート戦略、 医療者のメンタルヘルス支援などに従事。16年に国家資格キャリアコンサルティング技能士2級を取得。15年より現職
■後町 陽子(ごちょう ようこ)
薬剤師、株式会社ケアネット メディア本部CareNet.com編集部
2005年明治薬科大学在学中に国際薬学生連盟(IPSF)本部役員として活動。2007年大学卒業後、青年海外協力隊エイズ対策隊員としてガーナで2年間活動。金沢大学大学院修士課程(国際保健薬学)、病院薬剤師等を経て、株式会社ケアネットにて、医療者向け教育コンテンツの企画制作を担当。
■勝山 佳菜子(かつやま かなこ)
厚生労働省 薬系技官
申し込み先
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdFnYf1vD6wpH1LqqJx545r6bfzk8o0-6IBp5swjCFty95qlQ/viewform?c=0&w=1
(定員15名、参加費1,000円)
ご不明な点がありましたら、お気軽に下記連絡先までお問い合わせ下さい。
kazuki.kano3139@gmail.com
<当日連絡先>
03-6280-6987
kazuki.kano3139@gmail.com
運営:ハイズ株式会社
http://www.highz-inc.jp/index.html
【セミナー概要】
次世代の薬剤師キャリアを語ろう。
<キャリア迷子のための処方箋 薬剤師・薬学生編>
日時:6月1日(木) 19:30~21:00
場所:東京ヘルスアビレッジ 東京都新宿区大久保1-1-10 グンカン東新宿ビル502
都営大江戸線副都心線「東新宿」駅A1出口より徒歩2分
参加費:1,000円(当日受付にてお支払いください)
定員:15名
対象:薬剤師・薬学生
*上記職種以外の方(人材紹介会社など)はご遠慮頂いております。ご了承下さいませ。
【スケジュール】
・19:30~19:40
「キャリア論の観点から考える、薬剤師のキャリアとは?」
鈴木裕介(医師、ハイズ株式会社 事業戦略部長)
・19:40~20:10
「薬剤師の無限の可能性とキャリア選択~なぜ国際保健の世界から医学教育コンテンツ編集者に?」
後町 陽子(薬剤師、株式会社ケアネット メディア本部CareNet.com編集部)
・ 20:10~20:40
「薬剤師の次世代キャリアを考える。
~行政での働き方とキャリア選択の上で重要なこと~」
勝山 佳菜子(厚生労働省 薬系技官)
・20:40~21:00
「ディスカッション」
テーマ:これからの薬剤師のキャリアについて
【ゲストスピーカーご紹介】
■鈴木裕介
医師、ハイズ株式会社 事業戦略部長
2008年高知大卒。一般内科診療やへき地医療に携わる傍ら、高知県庁内の地域医療支援機構にて広報や医師リクルート戦略、 医療者のメンタルヘルス支援などに従事。16年に国家資格キャリアコンサルティング技能士2級を取得。15年より現職
■後町 陽子(ごちょう ようこ)
薬剤師、株式会社ケアネット メディア本部CareNet.com編集部
2005年明治薬科大学在学中に国際薬学生連盟(IPSF)本部役員として活動。2007年大学卒業後、青年海外協力隊エイズ対策隊員としてガーナで2年間活動。金沢大学大学院修士課程(国際保健薬学)、病院薬剤師等を経て、株式会社ケアネットにて、医療者向け教育コンテンツの企画制作を担当。
■勝山 佳菜子(かつやま かなこ)
厚生労働省 薬系技官
申し込み先
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdFnYf1vD6wpH1LqqJx545r6bfzk8o0-6IBp5swjCFty95qlQ/viewform?c=0&w=1
(定員15名、参加費1,000円)
ご不明な点がありましたら、お気軽に下記連絡先までお問い合わせ下さい。
kazuki.kano3139@gmail.com
<当日連絡先>
03-6280-6987
kazuki.kano3139@gmail.com
運営:ハイズ株式会社
http://www.highz-inc.jp/index.html
Thursday, May 18, 2017
国際協力に関する授業をしてきました
都内の高校で、国際協力に関する講義をさせていただきました
生徒さんたちからの感想☆
「寄付をすれば感謝されると思っていたが、ニーズに合った支援をしなければいけない」
「支援をするときは、本当に相手の幸せにつながっているのか考えたい」
「貧しいから不幸とは限らない」
「低所得国へ行く勇気はないけど、身近な人を助けていきたい」
「寄付をすれば感謝されると思っていたが、ニーズに合った支援をしなければいけない」
「支援をするときは、本当に相手の幸せにつながっているのか考えたい」
「貧しいから不幸とは限らない」
「低所得国へ行く勇気はないけど、身近な人を助けていきたい」
短時間でしたが、かなり的確にメッセージを受け取ってくれたことに驚き、感激。
世界に目を向けた優秀な生徒さんたちがいることは大変心強いことだと感じました。
学校のホームページにも授業の様子を掲載いただきました~
学校のホームページにも授業の様子を掲載いただきました~
Wednesday, April 05, 2017
進路を決めなければいけないのに、何がしたいかわからない その2
私の大好きな桜の季節がやってきました。
以前、進路を決めなければいけないのに、何がしたいかわからない というご相談を学生さんからいただき、それに対する考え方を書きましたが(http://yohkotin.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html)、最近また、複数選択肢があり、迷っている、というご質問をいくつかいただきましたので、もう少し具体的にまとめてみたいと思います。
それでも、進路を決めるにあたっては期限があるので、何かしら選択しなければならないのですが、そういったときに私が考える検討のポイントを以下にお示しします。
<考え方のプロセスとポイント>
・何をやりたい、何になる(What)にこだわりすぎない。(臨床か、研究かなど)多くの人はこれを見つけるのに何十年もかかるし、見つかったと思ったらその後、変化したり(わたしも10年前と今では違います)、一生見つからない人もいるし、見つかればラッキー、くらいで。また、人のキャリアは多面的であり、継時的変化を伴います。
・何をやる、何になるより、「何のために」働きたいか、から考える。(誰を幸せにしたいのか。仕事を通して何を達成したいのかなど。これが見つかるとブレません。私もこれに関しては初めの進路選択のときから大きく変わってないと思います。そのおかげでこれまでのキャリアにおいて、納得の行く時間が過ごせたと思います)
・「何のために」がわかったら、それが実現できそうな進路を探す
・進路候補が見つかったら、どう生きたいかとすり合わせる。(仕事の内容も大事ですが、進路選択においては給与や家庭の事情など生活に関わる条件や、その他プライベートとの兼ね合いも含めて検討が必要。この比重は人によって、また、同じ人でも年齢や家庭の環境などにより、重みが違ってくるので、仕事や進学以外の要素が優先順位が高いものがはっきりしている場合は、こちらから考えはじめて、進路とすり合わせてOK)
<見つけるため・選ぶための行動>
・先に書いた考え方のプロセスは、1人で漠然と考えてもなかなか見えてこないと思うので、進路を検討している友人や、先輩、先生などに相談しながら進めていくと良いと思います。他人のと比較やアドバイスから少しずつ自分の考えがはっきりしてくると思います。
これはあくまで、自分の考えを明確にするための話合いなので、他人は他人の価値観に基づいて話すのであくまでも、参考に留め、アドバイスを聞きすぎないよう注意が必要です。
・決断をしなければならないのに、複数選択肢があり、どうしても迷った場合は、その後の可能性を広げるほうを選ぶ。(絶対的なものはありませんが、たとえば、病院と薬局で迷った場合、病院から薬局は行きやすいが、逆は難しい。大学院進学と就職の場合は、後から大学院に行くのは比較的ハードルが高いなど)。これは時間制限があり、どうしても決めなければならない場合の最終的な方法です。また、一般論であり、時代によっても変わりますし、人によっては、難しい道をあえてとったほうが良い場合もあるので、必ずしもこれがよい、とは限りませんが。(私も海外医療活動後に進学してますし・・・)
ご参考までに、これまでのわたしのキャリアとキャリア形成の考え方についてはこちらにまとまっています
http://rinsho-plus-alpha.jp/people/yoko-gocho
悩んでる時期は先が見えなくて、つらいですが、悩んだ末に選択した人には、ちょっとやそっとの壁が立ちはだかっても、乗り越えられる強さが身に付きます。1人でも多くの学生・薬剤師の方が納得のいく道を見つけられますように。
前回も書いた通り、キャリアを考えるうえで、何をやりたいか、何を目指すか、が見つかればそのために何が必要か考えてやればいいのですが、実際それを見つけるのは大変です。わたしも、毎回悩み、迷いの連続です。大学卒業時までに、明確に目指すものが見つけることができた人はかなりラッキーな部類なのでは?と思います。
それでも、進路を決めるにあたっては期限があるので、何かしら選択しなければならないのですが、そういったときに私が考える検討のポイントを以下にお示しします。
<考え方のプロセスとポイント>
・何をやりたい、何になる(What)にこだわりすぎない。(臨床か、研究かなど)多くの人はこれを見つけるのに何十年もかかるし、見つかったと思ったらその後、変化したり(わたしも10年前と今では違います)、一生見つからない人もいるし、見つかればラッキー、くらいで。また、人のキャリアは多面的であり、継時的変化を伴います。
・何をやる、何になるより、「何のために」働きたいか、から考える。(誰を幸せにしたいのか。仕事を通して何を達成したいのかなど。これが見つかるとブレません。私もこれに関しては初めの進路選択のときから大きく変わってないと思います。そのおかげでこれまでのキャリアにおいて、納得の行く時間が過ごせたと思います)
・「何のために」がわかったら、それが実現できそうな進路を探す
・進路候補が見つかったら、どう生きたいかとすり合わせる。(仕事の内容も大事ですが、進路選択においては給与や家庭の事情など生活に関わる条件や、その他プライベートとの兼ね合いも含めて検討が必要。この比重は人によって、また、同じ人でも年齢や家庭の環境などにより、重みが違ってくるので、仕事や進学以外の要素が優先順位が高いものがはっきりしている場合は、こちらから考えはじめて、進路とすり合わせてOK)
<見つけるため・選ぶための行動>
・先に書いた考え方のプロセスは、1人で漠然と考えてもなかなか見えてこないと思うので、進路を検討している友人や、先輩、先生などに相談しながら進めていくと良いと思います。他人のと比較やアドバイスから少しずつ自分の考えがはっきりしてくると思います。
これはあくまで、自分の考えを明確にするための話合いなので、他人は他人の価値観に基づいて話すのであくまでも、参考に留め、アドバイスを聞きすぎないよう注意が必要です。
・尊敬する人の話を聞く、本を読む。その人が何のために、どのような考えで、それらの選択をしてきたのか、現在のキャリアにいたった過程を見て取り入れる
・決断をしなければならないのに、複数選択肢があり、どうしても迷った場合は、その後の可能性を広げるほうを選ぶ。(絶対的なものはありませんが、たとえば、病院と薬局で迷った場合、病院から薬局は行きやすいが、逆は難しい。大学院進学と就職の場合は、後から大学院に行くのは比較的ハードルが高いなど)。これは時間制限があり、どうしても決めなければならない場合の最終的な方法です。また、一般論であり、時代によっても変わりますし、人によっては、難しい道をあえてとったほうが良い場合もあるので、必ずしもこれがよい、とは限りませんが。(私も海外医療活動後に進学してますし・・・)
ご参考までに、これまでのわたしのキャリアとキャリア形成の考え方についてはこちらにまとまっています
http://rinsho-plus-alpha.jp/people/yoko-gocho
悩んでる時期は先が見えなくて、つらいですが、悩んだ末に選択した人には、ちょっとやそっとの壁が立ちはだかっても、乗り越えられる強さが身に付きます。1人でも多くの学生・薬剤師の方が納得のいく道を見つけられますように。
Sunday, October 30, 2016
今月発表された「第10回くすりと製薬産業に関する生活者意識調査」の結果がオモシロイ(◍•ᴗ•◍)ノ☆
http://www.jpma.or.jp/about/issue/gratis/survey/…/10_all.pdf
http://www.jpma.or.jp/about/issue/gratis/survey/…/10_all.pdf
●生活者が入手したい処方薬情報上位は
「薬の副作用」「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」「薬の飲み合わせの注意」
●医療関係者からの説明上位は
「薬の服用方法」「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」
→患者側の情報ニーズとのギャップが大きいのは
「薬の副作用」「薬の飲み合わせの注意」
「薬の副作用」「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」「薬の飲み合わせの注意」
●医療関係者からの説明上位は
「薬の服用方法」「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」
→患者側の情報ニーズとのギャップが大きいのは
「薬の副作用」「薬の飲み合わせの注意」
●生活者の処方薬の情報源は「インターネット(ウェブサイト)」が圧倒的に多い!
インターネットでの情報入手率が高いのは60代
インターネットでの情報入手率が高いのは60代
Friday, October 28, 2016
日本で「頭脳流出」の問題を叫んでもピンと来ない~外国からの介護人材受け入れから考える~
先日KBSの授業で、外国からの介護人材の受け入れについてディスカッションをしたとき、途上国における頭脳流出を問題視して、反対意見を述べました
しかし、私の熱い想いに反して、クラスの人達は、あまりピンと来ていない様子でした(自分の感覚のズレを再認識…(汗))
私以外に発言した人は、医師などの医療関係者やビジネス関係者でしたが、
現場レベルでの文化の違い等に関する懸念を挙げた人はいたものの、
おおむねみなさん賛成意見で、どちらかというと積極的に受け入れる、という考えのようでした
おそらく私の説明も十分ではなかったのですが、
発言の背景としては、ガーナに住んでいた頃、圧倒的な医療人材の不足により、医療提供体制が整わないために
多くの助からない命を見てきて
それを解消しようと、公費を注ぎ込んで優秀な人材を育てても
米国・英国をはじめとする先進国に毎年それ以上の人材が流出し、
国内の医師・看護師数は過去10年でまったく増えていない、という状況に
ものすごい理不尽さを感じ、また自分の無力さを痛感した経験から
この問題に対しては、個人的な想いが強すぎるのかもしれません
また、アジアとアフリカの経済や医療の状況は異なるので一括りにはできないのですが、本質は同じだと考えています
もちろん日本の介護人材不足は深刻で、年々需要が増す中で
その確保は急務であることは確かです
しかし、日本に介護人材として来る途上国の主な人々は、現地の看護師等なんですよね
そして、これらの送出国では、前述のように、日本以上に医療人材が不足しています
日本の人材不足からは考えられないレベルの人材不足です
日本の対10万人就業看護師数は、2014年度で855人、准看護師を合せると1000人超なので、米英などと同水準といえると思います
総数でみるとわかりにくいかもしれませんが、途上国における都市圏と地方の経済格差は、日本より格段に大きいので、多くの場合、医療人材も都市に集中しており、無医・無医療者地域がとくに地方にたくさんあるのです
要するに、自国の人材不足のために、自国よりさらに人材が不足している国から、その国の医療等を担う貴重な人材を受け入れるという発想は本当に最善なのだろうか、ということです
正解があるわけではありませんが、かなり慎重になる必要があると思いますし、もっと議論されるべき問題だな、と思っています
国際移住期間のページにわかりやすい解説があったので興味のある方はご覧ください
http://www.iomjapan.org/act/act_021.html
しかし、私の熱い想いに反して、クラスの人達は、あまりピンと来ていない様子でした(自分の感覚のズレを再認識…(汗))
私以外に発言した人は、医師などの医療関係者やビジネス関係者でしたが、
現場レベルでの文化の違い等に関する懸念を挙げた人はいたものの、
おおむねみなさん賛成意見で、どちらかというと積極的に受け入れる、という考えのようでした
おそらく私の説明も十分ではなかったのですが、
発言の背景としては、ガーナに住んでいた頃、圧倒的な医療人材の不足により、医療提供体制が整わないために
多くの助からない命を見てきて
それを解消しようと、公費を注ぎ込んで優秀な人材を育てても
米国・英国をはじめとする先進国に毎年それ以上の人材が流出し、
国内の医師・看護師数は過去10年でまったく増えていない、という状況に
ものすごい理不尽さを感じ、また自分の無力さを痛感した経験から
この問題に対しては、個人的な想いが強すぎるのかもしれません
また、アジアとアフリカの経済や医療の状況は異なるので一括りにはできないのですが、本質は同じだと考えています
もちろん日本の介護人材不足は深刻で、年々需要が増す中で
その確保は急務であることは確かです
しかし、日本に介護人材として来る途上国の主な人々は、現地の看護師等なんですよね
そして、これらの送出国では、前述のように、日本以上に医療人材が不足しています
日本の人材不足からは考えられないレベルの人材不足です
少し古い数字で恐縮ですが、米国や英国など、途上国の医師や看護師を受け入れている国々の10万人に対する看護師数は700~900+、送出国であるフィリピンなどではその約半数以下とみられています
(Linda H. Aiken, et al. Trends In International Nurse Migration, Health Affairs, 2004 )日本の対10万人就業看護師数は、2014年度で855人、准看護師を合せると1000人超なので、米英などと同水準といえると思います
総数でみるとわかりにくいかもしれませんが、途上国における都市圏と地方の経済格差は、日本より格段に大きいので、多くの場合、医療人材も都市に集中しており、無医・無医療者地域がとくに地方にたくさんあるのです
正解があるわけではありませんが、かなり慎重になる必要があると思いますし、もっと議論されるべき問題だな、と思っています
国際移住期間のページにわかりやすい解説があったので興味のある方はご覧ください
http://www.iomjapan.org/act/act_021.html
Thursday, September 01, 2016
SDM~患者が求めるコミュニケーションとは
先週、SDM(シェアード・ディシジョン・メイキング)フォーラム
@京大東京オフィスで、3人の患者団体の代表の方から、医療者とのコミュニケーションにおける問題点と改善のヒントを伺ってきました。自分が病院・薬局にいた頃、一人ひとりの患者さんのこと、大切にできていたかな、と改めて考えさせられました。
@京大東京オフィスで、3人の患者団体の代表の方から、医療者とのコミュニケーションにおける問題点と改善のヒントを伺ってきました。自分が病院・薬局にいた頃、一人ひとりの患者さんのこと、大切にできていたかな、と改めて考えさせられました。
医療者にとっての一番の先生はやはり患者さんですね。
Friday, July 15, 2016
“かかりつけ料”は取るべきでない?
この4月から調剤報酬に新設された“かかりつけ薬剤師指導料”
この制度については、賛否両論が聞かれるところだが、ある友人の薬剤師がこんなことを言っていた。
「かかりつけとして患者さんに責任を持つのは薬剤師として当然のことだから、それに関して患者さんからお金を取ることはできない」
とくにこれまで長い間、かかりつけとして責任もって患者さんの薬物療法を一元管理してきた薬剤師からすると、違和感がある、ということだった。
「取らない」という選択は患者さんを想ってこそのことだと思う。
しかし、「当然の仕事だからお金を取らない」というのは診療報酬のしくみから考えるとどうなのだろう?
医療者はみな、目の前の患者に対してある意味医療者として当然のことをして報酬を得ている。
そこで報酬を得られなければ、医療機関も薬局もつぶれてしまう。
ある別の友人の薬剤師は
自ら、この“かかりつけ”の制度を患者に説明してないのに
患者さんのほうから、ぜひかかりつけとして、担当してほしいとお願いされたそうだ
もちろん、何がベストか、現時点でははっきりしていないが、
必要なことならば、それに見合った価値、できればそれ以上の価値を患者さんにわかる形で示していく、という発想も大切な気がしている
Thursday, June 09, 2016
薬局薬剤師主導の臨床試験を
日本に80万人以上が罹患しているといわれている心房細動。
そして、その予後に大きく関わるのが、心房細動によりできた血栓による脳梗塞。
それを予防することが、心房細動患者における治療の大きな目標の1つです。
長年、その治療である抗凝固療法の中心を担ってきたのがワルファリン、そして5年前から立て続けに新規抗凝固薬、いわゆるNOACと呼ばれる薬が登場し、普及しつつあります。
今月の日経メディカル本紙の心房細動診療特集によると、日本の多施設前向き観察研究「J-RHYTHM レジストリー2」では、NOAC群で、血栓塞栓症の累積発生率が有意に低かったそうです。
さらには、副作用である、重大な出血も有意に低かったとのこと。これは非投与群よりも低く、抗凝固療法は出血リスクを増加させるはずなのに、なぜ?という感じですが、これは登録研究なので、それぞれの群で患者背景が異なるためだと考えられます。
上記研究は、循環器専門医がいる基幹病院における試験ですが、地域の医療機関を対象とした「伏見AFレジストリー」では、現時点までの最長5年の追跡においても同様の有益性は認められていないそうです。
レジストリを単純比較することはできませんが、この矛盾の原因として、同誌中で専門家は、地域で治療を受ける患者における服薬不良と減量基準を満たさない低用量投与の可能性を指摘しています。
高度医療機関においては、薬の期待される効果が出ている一方で、地域ではその実現が難しいとすると、どんなにいい薬があったとしても、多くの患者はその恩恵を享受できない可能性があるということになってしまいます。
アドヒアランスの確認、向上、適正な用量設定、これらすべて薬剤師の得意とするところ。
その役割を発揮することが期待されていると思いますし、地域の薬剤師を巻き込んだ臨床試験、さらには、薬局の薬剤師が率いる臨床試験でそれを証明して行くときなのではないでしょうか。
そして、その予後に大きく関わるのが、心房細動によりできた血栓による脳梗塞。
それを予防することが、心房細動患者における治療の大きな目標の1つです。
長年、その治療である抗凝固療法の中心を担ってきたのがワルファリン、そして5年前から立て続けに新規抗凝固薬、いわゆるNOACと呼ばれる薬が登場し、普及しつつあります。
今月の日経メディカル本紙の心房細動診療特集によると、日本の多施設前向き観察研究「J-RHYTHM レジストリー2」では、NOAC群で、血栓塞栓症の累積発生率が有意に低かったそうです。
さらには、副作用である、重大な出血も有意に低かったとのこと。これは非投与群よりも低く、抗凝固療法は出血リスクを増加させるはずなのに、なぜ?という感じですが、これは登録研究なので、それぞれの群で患者背景が異なるためだと考えられます。
上記研究は、循環器専門医がいる基幹病院における試験ですが、地域の医療機関を対象とした「伏見AFレジストリー」では、現時点までの最長5年の追跡においても同様の有益性は認められていないそうです。
レジストリを単純比較することはできませんが、この矛盾の原因として、同誌中で専門家は、地域で治療を受ける患者における服薬不良と減量基準を満たさない低用量投与の可能性を指摘しています。
高度医療機関においては、薬の期待される効果が出ている一方で、地域ではその実現が難しいとすると、どんなにいい薬があったとしても、多くの患者はその恩恵を享受できない可能性があるということになってしまいます。
アドヒアランスの確認、向上、適正な用量設定、これらすべて薬剤師の得意とするところ。
その役割を発揮することが期待されていると思いますし、地域の薬剤師を巻き込んだ臨床試験、さらには、薬局の薬剤師が率いる臨床試験でそれを証明して行くときなのではないでしょうか。
Friday, March 25, 2016
国際的な医療人材が日本で育つことの意味
ファーマシストマガジンに新しい記事が掲載されました!(^O^)/
http://www.pharmacist-magazine.com/special/2016/201604.html
国際人材を育てること=外国人への医療、医療ツーリズムではないと思うのです…
Monday, November 02, 2015
「要治療」とされてた人が「治療不要」に再分類される検査
最近、海外の医療コンテンツを日本語で配信する仕事をしています。
医療は日々進歩していて、
昨日まで当たり前とされていた常識が
真逆になったりすることもよくあります。
真逆になったりすることもよくあります。
だから最新の知見をキャッチアップしておくことが大切ですよね。
先日、配信した記事↓では、
現行の米国ガイドラインでは「スタチンの治療対象」となる人々が、
現行の米国ガイドラインでは「スタチンの治療対象」となる人々が、
冠動脈カルシウムの検査結果を解析してみると
実は思っていたほどリスクは高くないようなので、
実は思っていたほどリスクは高くないようなので、
半分くらいの人は薬を飲まなくてもいいかも?という内容でした。
ハイリスクの人を探し出して治療をを推奨する、という検査が多い中で
ローリスクの人を探し出して、薬を飲まないで生活習慣などの改善をしながら様子をみる方法もありますよといえるアプローチは新しいし、
薬を飲み続ける患者さんの立場にたって
このような視点は大切にしていきたいところだなぁと思います。
Sunday, October 25, 2015
薬学×国際保健!講演のお知らせ
2015年11月21〜22日に金沢大学にて第30回日本国際保健医療学会学術大会が開催されます。
大会長は大学院時代の恩師の木村和子先生です^^
2日目のミニシンポジウム「薬剤師の国際貢献~世界にはばたけ 薬剤師~」に登壇させていただくこととなりました。
「薬学×国際保健」長年課題としてきた分野でお話できる機会をいただけてすごくうれしいです^O^
日時、会場は以下の通りです。
日時:【第2日目】2015年11月22日(日)14:30~15:30
場所:第4会場 金沢大学角間キャンパス 自然科学本館1階 大講義室B
http://jaih30.umin.jp/index.html
久しぶりの金沢、楽しみです♪
新たな挑戦のはじまりはじまり
今の会社に転職してもうすぐ一年。
薬剤師向け教育動画の企画制作を中心に
全国各地へ取材へ行かせていただくなど
薬剤師業界を牽引する
素敵な先生方とのたくさんの出会いがあり
本当に楽しい毎日でした
そして先日、辞令が出まして
新たに海外の医療情報コンテンツの担当になりました
最新の医療情報を扱うには
まだまだ
英語も、医療知識も不足しておりますが
新たな挑戦にワクワクしつつ
今までの仕事を引き継ぐ寂しさもありつつ
素晴らしい機会をあたえてくれる会社・上司に感謝です
Saturday, September 19, 2015
臨床+αな人としてご紹介いただきました
幅広い視野とスキルで日本の医療を支える人々を応援する
「臨床+α」というサイトに掲載していただきました
挑戦し、発信し続ける薬剤師 ~国際協力から医学教育メディアへ~
http://rinsho-plus-alpha.jp/people/yoko-gocho
なんかちょっと仰々しいタイトルですが(笑)
日経メディカルCadettoにも掲載中です
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/rinshoplus/people/201509/543828.html
経歴は?
とか
なんで今の仕事を選んだの?
とか
よく聞かれますが
今度から、これを見て!って言ったら話が早そうです>▽<
今までの歩みを振り返る、よい機会となりました
ご協力いただきました皆様ありがとうございました!!
「臨床+α」というサイトに掲載していただきました
挑戦し、発信し続ける薬剤師 ~国際協力から医学教育メディアへ~
http://rinsho-plus-alpha.jp/people/yoko-gocho
日経メディカルCadettoにも掲載中です
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/rinshoplus/people/201509/543828.html
経歴は?
とか
なんで今の仕事を選んだの?
とか
よく聞かれますが
今度から、これを見て!って言ったら話が早そうです>▽<
今までの歩みを振り返る、よい機会となりました
ご協力いただきました皆様ありがとうございました!!
Monday, September 07, 2015
底上げか、リーダー育成か
めったに医療機関にかからない私ですが
年に1回くらいお世話になることもあります
ちょうど1年ほど前に
薬剤性アレルギーで病院にかかっていた頃(→詳細はこちら)
いわゆる門前薬局に行きました
「某大学付属の薬局で、実務実習にも力を入れている最新の薬局」
と聞いていたので
と聞いていたので
ワクワクして(?)薬を受け取りに行きました
ところが・・・
その薬局に行ったのは初めてでしたが、問診票はありませんでした
当然、お薬手帳には
アレルギーの原因となった薬をちゃーんと書いておきましたが
担当した薬剤師がそれを確認することはありませんでした
そして今回の受診の経緯を聞かれることもなく
「前に同じ系統の薬が出ているようなので、
今回の薬とは一緒に飲まないように」
今回の薬とは一緒に飲まないように」
とだけ言われました
また、つい先日
街中のチェーン薬局に行く機会がありました
番号を呼ばれてカウンターへ行くと
明らかに慣れない手つきの中年の薬剤師が
緊張した様子で話始めました
「この薬は1日何回~~~です」
と一生懸命説明しましたが、間違っていました
一応間違いを指摘しましたが、その方は謝るわけでもなく
「え?」
と驚いた様子で
「何かあったら医師に連絡してください」
とだけ言って薬をくれました
たぶん、キャリアにブランクがあるか何かで、
久しぶりの投薬だったのではないかと思います
久しぶりの投薬だったのではないかと思います
これが現実か、と悲しい気持ちになりましたが
悲しみに浸っていてもしょうがないので、
できることから1つずつやっていこうと思わされたできごとでした
悲しみに浸っていてもしょうがないので、
できることから1つずつやっていこうと思わされたできごとでした
学生の頃、薬学生の団体を運営していたのですが
そのときから現在に至るまで
いつも議論になるのが
「薬学生(薬剤師)の底上げを目指すべきか、リーダーを育成すべきか」
というテーマ
いろんな考えがあるし、
リーダーシップを執れる人材の不足も深刻であり、
どちらも大切ではありますが、
私の答えはいつだって決まっています
リーダーシップを執れる人材の不足も深刻であり、
どちらも大切ではありますが、
私の答えはいつだって決まっています
先に述べたようなケースが
私だったからよかったものの
これが一般の患者さんへの対応だとしたら
患者さんに好ましくない影響が出る可能性がありますよね
素晴らしい薬剤師がたくさんいることは、もちろんよく知っています
でも、どんなに素晴らしい薬剤師がたくさんいても
そうでない薬剤師が1人でもいたら…?
そうでない薬剤師が1人でもいたら…?
患者にとっては
その日、担当した薬剤師がすべてなんです
薬剤師も他の医療専門職もは独り勝ちではダメなんです
団体の後輩の学生から
「底上げか、リーダー育成か」と聞かれたときは
「底上げか、リーダー育成か」と聞かれたときは
「一部の優秀な薬剤師以外が担当する患者さんが
あなたの大切な人だとしたらどう思いますか?」
あなたの大切な人だとしたらどう思いますか?」
と答えています
Tuesday, July 28, 2015
副作用、治療が済んだその後に
ここまで来るのに長い道のりでした
約1年前の夏の日
まだ病院で勤務していた頃
普段薬を飲まない私ですが、珍しく頭痛があり、仕事は休めず
人生で初めて筋緊張改善薬を飲んだのが運のツキ・・・
薬の副作用から全身に発疹が広がり、粘膜肥厚、40℃の高熱が続き、
AST・ALTは3ケタに急上昇
これはいつぞや教科書で見たSJSとかそういうヤツじゃないのか?と・・・
すぐさま入院、ハイドレーション&ステロイド治療、
2週間ほどの快適入院生活で見事回復☆
2週間ほどの快適入院生活で見事回復☆
肝機能が戻るのにはしばらくかかりましたので、禁酒生活でしたが(笑)
そして症状が落ち着いたある日、私は気づきました
薬の副作用が原因で入院したとしたら・・・
副作用救済制度が使えるのでは?と
副作用救済制度が使えるのでは?と
そこから、いろいろ調べ、
受診した病院、入院した病院それぞれに
診断書や投薬証明書などの作成を依頼
薬の副作用なのかどうかがポイントなので、いつ、どの薬を服用したか、
いつから、どんな症状がでたのか、検査結果などと併せて書いてもらう必要があります
しかし、医師も事務の方もあまり書き馴れていないのか、
必要項目が抜けていたり、
必要項目が抜けていたり、
記述が不明瞭だったりする箇所があり、
提出前に確認して、書き直してもらいました
提出前に確認して、書き直してもらいました
これは私がそれなりに医療知識があるからできたことで、
一般の人からすると難しいだろうと想像します
書類に不備があれば書類の再提出を求められたり、
最悪、審査に影響する可能性すらあります
どんな病気も大変だけど
薬の副作用による健康被害は
重症化すると
身体的にも精神的にもさらには経済的にもダメージが大きいです
さらには、薬が適正使用されなかったため、
救済の審査が通らなかった事例などもしばしば報告されていますね
これも含め薬剤師が積極的に介入すれば改善できる分野だと思います
どうかみなさんの患者さんが万が一、薬の副作用(疑いも含む)
で入院レベルの治療を受けた際には
積極的に支援してほしいなぁと願っています
Thursday, June 11, 2015
海外の薬剤師と日本の薬剤師の違いは何ですか?
よく受ける質問の1つに
「海外の薬剤師と日本の薬剤師の違いは何ですか?」
というものがあります
違いを探せばもちろんたくさんありますし、
共通点を探せばそれはそれでたくさんありますが
個人的に感じることとしては
私が出会ってきた海外の薬剤師は、「エリート意識」が強く
逆に日本の薬剤師はそれが弱いということです
「エリート」という表現を
好ましくないと感じる方もいるかもしれません
「なんか偉そう」とか「プライドが高そう」とか
でも「エリート」ってそんなに悪い意味じゃないと私は思っています
そもそもは「選ばれた者」という意味です
現在日本には70以上の薬学部がありますが、
世界では、米国、カナダ、中国、インドなどの大国を除けば
多くの国における薬学部の数は10以内のところがほとんどです
シンガポールなど薬学部が国に1つしかない国も決して珍しくありません
医療系学部の数、医療機関や医療者の数、
そして医療者教育と医療者の質がコントロールされている国々においては、
学力が高くても医療系の学部に入学できるとは限りません
そして医療者教育と医療者の質がコントロールされている国々においては、
学力が高くても医療系の学部に入学できるとは限りません
入学できても無事卒業し免許が取れる・維持できるとは限らないのです
貧富の格差が大きい国においては
学力が高い人であっても
高等教育を受けることが難しい状況にある人はたくさんいます
高等教育を受けることが難しい状況にある人はたくさんいます
そして教育の機会を得た者は
多くの人の支えの中で資格を取得し
それぞれの職務を全うしています
諸外国の薬剤師に
「自分は選ばれた者である」というエリート意識があるのは
「自分は選ばれた者である」というエリート意識があるのは
このような背景が一因であると考えています
私が国際薬学生連盟で活動していたころ、
ヨーロッパやアジアの薬学生たちは、いつも
「いかに自分たちが社会に貢献できるか」
「どうしたらもっと社会をよくできるか」
という視点でものごとを考えていました
ガーナにいたころ、共に働いたガーナ人の医師や薬剤師は
欧米で働けば自国で働くより
何十倍、何百倍という収入が得られることを知っていながら
何十倍、何百倍という収入が得られることを知っていながら
自国に残り、時には貧しい人々のために無償で
診療にあたることもありました
では日本の薬剤師は
どうでしょうか
その答えがわかれば
災害時における薬剤師の在り方も
日本社会や国際社会に対して負っている使命と責任
そして次世代を担うものたちへの教育における役割も
自ずと見えてくるように思います
Thursday, May 14, 2015
偽造医薬品の実態
・抗マラリア薬と結核薬の偽造医薬品によって毎年70万人が命を落としている
・世界で流通する医薬品のうち薬15%がニセモノと推計。アジア、アフリカ、南米では30%
・偽造医薬品は年間750億~2000億ドル規模で取引されている
・世界で流通する医薬品のうち薬15%がニセモノと推計。アジア、アフリカ、南米では30%
・偽造医薬品は年間750億~2000億ドル規模で取引されている
Monday, June 10, 2013
ネットで薬を買う前に確認すべき4つのこと
インターネットで一般用医薬品の販売が可能になる見通しのようです。
新しいもの、便利なものが悪いとは言いません。
消費者にとって選択の幅が広がることは望ましいことだと思います。
多様なライフスタイルが存在する現代において、医薬品のネット販売が可能になれば、一定層の医薬品のアクセスは拡大する可能性があります。
ただ、選択を可能にするためには、安全な供給システムの構築と、消費者自身が正しい判断を出来るだけの十分な知識が必要です。
残念ながら現状を見る限りでは、双方が不足しており、インターネットで医薬品販売を安全に行うことは難しい状況にあるように思います。
対面販売とか情報提供がどうとか言う問題の話ではありません。
医薬品販売という特殊な供給体制に関する話です。
みなさんは店頭で一般用医薬品(大衆薬、OTC医薬品)を購入する際に、何を気にしますか?
商品名ですか。値段でしょうか。効能・効果などのキャッチフレーズですか。パッケージのデザインですか。
「この店は医薬品販売許可があるのか」とか
「この薬はホンモノだろうか」
そんなことを疑った事はありますか。
恐らく、ほとんどの人がそんなことを考えた事はないのではないかと思います。
なぜなら、日本の既存の医薬品流通経路は製薬会社→卸→小売りであり、それらは全て国が条件を審査し、販売許可を与えた業者で、それ以外の者が入り込む隙はほぼないからです。
もちろん、全ての業者がルールを守っているか、と言えば、
そうでないこともあります。
しかし、これらの業者は所在が明らかなため、不正が発覚すれば、行政からの指導や許可の取り消しが可能です。
しかし、これがネット上の業者だったらどうでしょうか。
何か問題が起きたり、ルールを守らない業者が存在したとき、
その販売元や所在を特定する事は、困難です。
これがネットで薬を扱う最も難しい点だと考えています。
一般物販だったら、トラブルが起きても、多少損しても構わないかもしれません。
しかし、医薬品の場合、直に消費者の生命にかかわります。
取り返しもつかないし、誰も責任を取ってくれません。
もう一度、ネットで薬を買う前に、みなさんに考えてほしい事があるのでお伝えさせて頂きます。
体調を崩し易い方は栄養剤など。災害対策の観点からも、最低限の医薬品は手元にあった方が助かります。
4、上記の対策が無理で、どうしてもネットで薬を購入する必要がある方は、
4点目の販売者の住所は特に重要です。
まず、国内の正規の業者であるか確認してください。
日本語サイトでも、元を辿ると海外からの個人輸入のサイトが沢山あります。海外の業者には日本の薬事法は適用されません。不正があっても取り締まれません。薬の品質も不確かです。
また、インターネット薬局で住所不記載のサイトの半分以上が違法サイトであるとWHOも警告しています。http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs275/en/
これらのサイトでは偽造医薬品や品質不良医薬品を販売していることがあり、治療効果がないばかりか健康被害につながる可能性もあります。
そして、医薬品販売に必要な情報提供をしていないサイトや、
医療用医薬品をネット販売している国内の業者は違法サイトです。
値段が極端に安かったり高かったりするサイトには注意をしてください。正規の販売ルートを通してない可能性があります。
基本的に、どこの誰だかわからない相手から医薬品を購入する事は危険です。
最後に、ネットで薬を買う際に、自分の住所、氏名、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号などを販売業者に伝えていると思いますが、自分の個人情報+健康情報を全部渡しているというリスクをもう一度よく考えた上で、信頼できる薬のパートナーを探して頂ければ幸いです。
新しいもの、便利なものが悪いとは言いません。
消費者にとって選択の幅が広がることは望ましいことだと思います。
多様なライフスタイルが存在する現代において、医薬品のネット販売が可能になれば、一定層の医薬品のアクセスは拡大する可能性があります。
ただ、選択を可能にするためには、安全な供給システムの構築と、消費者自身が正しい判断を出来るだけの十分な知識が必要です。
残念ながら現状を見る限りでは、双方が不足しており、インターネットで医薬品販売を安全に行うことは難しい状況にあるように思います。
対面販売とか情報提供がどうとか言う問題の話ではありません。
医薬品販売という特殊な供給体制に関する話です。
みなさんは店頭で一般用医薬品(大衆薬、OTC医薬品)を購入する際に、何を気にしますか?
商品名ですか。値段でしょうか。効能・効果などのキャッチフレーズですか。パッケージのデザインですか。
「この店は医薬品販売許可があるのか」とか
「この薬はホンモノだろうか」
そんなことを疑った事はありますか。
恐らく、ほとんどの人がそんなことを考えた事はないのではないかと思います。
なぜなら、日本の既存の医薬品流通経路は製薬会社→卸→小売りであり、それらは全て国が条件を審査し、販売許可を与えた業者で、それ以外の者が入り込む隙はほぼないからです。
もちろん、全ての業者がルールを守っているか、と言えば、
そうでないこともあります。
しかし、これらの業者は所在が明らかなため、不正が発覚すれば、行政からの指導や許可の取り消しが可能です。
しかし、これがネット上の業者だったらどうでしょうか。
何か問題が起きたり、ルールを守らない業者が存在したとき、
その販売元や所在を特定する事は、困難です。
これがネットで薬を扱う最も難しい点だと考えています。
一般物販だったら、トラブルが起きても、多少損しても構わないかもしれません。
しかし、医薬品の場合、直に消費者の生命にかかわります。
取り返しもつかないし、誰も責任を取ってくれません。
もう一度、ネットで薬を買う前に、みなさんに考えてほしい事があるのでお伝えさせて頂きます。
1、よく使う薬は日頃から常備薬として家に保管しておきましょう。
病気は予防できるなら予防が一番ですが、難しい場合は、例えば、頭痛持ちの方や生理痛のある方は自分にあった痛み止めを、胃腸が弱い方は胃腸薬を。体調を崩し易い方は栄養剤など。災害対策の観点からも、最低限の医薬品は手元にあった方が助かります。
2、夜間や休日対応をしている薬局やドラッグストアを探しておきましょう。
痛み、かゆみ、不快感など、症状が出ている時は薬はすぐに手に入るに越したことはありません。地域にもよりますが、24時間営業や深夜まで営業している医薬品販売店もありますので、いざと言う時にすぐに行けるように調べておきましょう。3、急ぎでなければネットで薬を予約して薬局で受け取れるサービスを利用しましょう。
「e健康ショップ」では全国1万件以上の薬局から好きなところで、欲しい時に、欲しい薬を受け取れます。送料もかかりませんし、薬剤師から受け取れるので、1類も買えます。正規の医薬品供給ルートなので偽造医薬品の混入などの心配もありません。4、上記の対策が無理で、どうしてもネットで薬を購入する必要がある方は、
身元と所在がはっきりしている正規の業者から購入しましょう。
販売者の住所、会社名、責任者の氏名、資格者の氏名と電話番号(いざという時ちゃんと繋がって即対応してくれるか?)、医薬品販売業の許可、電話番号、などの連絡先を確認しましょう。4点目の販売者の住所は特に重要です。
まず、国内の正規の業者であるか確認してください。
日本語サイトでも、元を辿ると海外からの個人輸入のサイトが沢山あります。海外の業者には日本の薬事法は適用されません。不正があっても取り締まれません。薬の品質も不確かです。
また、インターネット薬局で住所不記載のサイトの半分以上が違法サイトであるとWHOも警告しています。http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs275/en/
これらのサイトでは偽造医薬品や品質不良医薬品を販売していることがあり、治療効果がないばかりか健康被害につながる可能性もあります。
そして、医薬品販売に必要な情報提供をしていないサイトや、
医療用医薬品をネット販売している国内の業者は違法サイトです。
値段が極端に安かったり高かったりするサイトには注意をしてください。正規の販売ルートを通してない可能性があります。
基本的に、どこの誰だかわからない相手から医薬品を購入する事は危険です。
最後に、ネットで薬を買う際に、自分の住所、氏名、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号などを販売業者に伝えていると思いますが、自分の個人情報+健康情報を全部渡しているというリスクをもう一度よく考えた上で、信頼できる薬のパートナーを探して頂ければ幸いです。
Friday, May 31, 2013
薬剤師が介入すると地域の人々の健康が改善する
イギリスの調査によると薬剤師が少しだけ介入することで、地域の人々の健康が改善することが示唆されたそうです。
一年間に渡り、循環器系疾患のリスクがある人にアドバイスを続けたら65%の人で体重減少(平均4キロ)が見られたり、半数でコレステロール値の改善やその他心筋梗塞や心不全のリスクも減ったとか。
これにより、医師の負担軽減や医療費削減も望めるかも、とのことです。
イギリスで循環器系疾患に使われる医療費は年間190億ポンド(3兆円くらい?)ということで、今後ますます予防医療や軽疾患への対応による公衆衛生の向上への貢献が求められる流れがあるようです。
原文はこちらから
http://www.guardian.co.uk/healthcare-network/2013/may/30/pharmacy-first-approach-can-improve-health?CMP=twt_gu
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