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Wednesday, May 23, 2018

進路選択で「何がやりたいか」より大事なこと


キャリアを考えるうえで、「何がやりたいか」を突き詰めることは大事です
しかし、「何をやるか」は手段であり、その上位にある「何のためにやるか」を捉えていないと、本末転倒になります。

また、その仕事や仕事内容、環境に「ワクワクするか?」という観点も重要です。
どんなに高尚な目標をかかげても、楽しくないとなかなか続きません。

そして、見逃しがちなのが、「何をしたくないか」を明確にすることです。
もちろん、やりたいことを実現するためには、時には好まないことをやらなければならない場面もあります。
しかし、その比重が大きすぎると、精神的な負荷が大きくなります。

そんなことを先日、薬学部のキャリア形成の授業でお話してきました。


Friday, December 01, 2017

地域で患者さんを支えていくこと

さまざまな医療機関からの処方箋が来る勤務先の薬局。数件だが小児在宅やターミナルの患者さんも受けていて、その中にいつも娘さんが麻薬を受け取りに来る患者さんがいる。
娘さんは医療職で、病気のことも麻薬のこともよく理解されていて、いつも明るい表情で「お願いしまーす」と処方箋を出してくる。

うちの薬局で麻薬を使ってる患者さんは数名しかいないので、麻薬の在庫はほぼなく、いつも処方箋が来てから発注している。そのため処方箋を受け取るときに「麻薬だけ明日になってしまいます」と説明すると、「わかってます。大丈夫です」と娘さんは答える。


ところが今回来局した際はいつもと様子が違った。
「今すぐ麻薬を取り寄せてください」
受け付けた薬剤師は、予想外の申し出に驚き、麻薬は他の薬と規定が異なるので近隣の薬局から譲り受けたりすることができない旨を説明したが、一向に納得しない。見兼ねた上級薬剤師が、医師と協議のうえ、その日はたまたま在庫が残っていた麻薬でしのぐこととなった。

担当した薬剤師は、「なんでこれまで理解してくれていたのに突然、無理を言い出すのか」と困惑していたが、麻薬の増量具合から想像するに、おそらく患者さんが苦しんでいて、家族はなんとかしたいのだと思う。

そんな中途半端な体制と覚悟なら、そもそも担当を引き受けるなよ、という考えもあるかもしれない。ただ近隣に麻薬が出せる薬局がほかにない以上、安易に「他へ頼んで」とも言えず、医師と管理者と相談してより変化に対応できる処方内容にしていくか、家族に遠くの薬局へ薬を取りに行ってもらうか、状態によっては遠方でも在宅対応してくれる薬局に相談するか、、、いずれにしても家族の負担は大きく、体制が整っていないなかで、地域で患者さんを支えていくことは簡単ではないと感じました。

Wednesday, April 05, 2017

進路を決めなければいけないのに、何がしたいかわからない その2

私の大好きな桜の季節がやってきました。

春と言えば、新年度。希望と不安に満ち溢れ、新しい悩みが出てくる時期です。

以前、進路を決めなければいけないのに、何がしたいかわからない というご相談を学生さんからいただき、それに対する考え方を書きましたが(http://yohkotin.blogspot.jp/2016/10/blog-post.html)、最近また、複数選択肢があり、迷っている、というご質問をいくつかいただきましたので、もう少し具体的にまとめてみたいと思います。

前回も書いた通り、キャリアを考えるうえで、何をやりたいか、何を目指すか、が見つかればそのために何が必要か考えてやればいいのですが、実際それを見つけるのは大変です。わたしも、毎回悩み、迷いの連続です。大学卒業時までに、明確に目指すものが見つけることができた人はかなりラッキーな部類なのでは?と思います。

それでも、進路を決めるにあたっては期限があるので、何かしら選択しなければならないのですが、そういったときに私が考える検討のポイントを以下にお示しします。


<考え方のプロセスとポイント>
・何をやりたい、何になる(What)にこだわりすぎない。(臨床か、研究かなど)多くの人はこれを見つけるのに何十年もかかるし、見つかったと思ったらその後、変化したり(わたしも10年前と今では違います)、一生見つからない人もいるし、見つかればラッキー、くらいで。また、人のキャリアは多面的であり、継時的変化を伴います。

・何をやる、何になるより、「何のために」働きたいか、から考える。(誰を幸せにしたいのか。仕事を通して何を達成したいのかなど。これが見つかるとブレません。私もこれに関しては初めの進路選択のときから大きく変わってないと思います。そのおかげでこれまでのキャリアにおいて、納得の行く時間が過ごせたと思います)

・「何のために」がわかったら、それが実現できそうな進路を探す

・進路候補が見つかったら、どう生きたいかとすり合わせる。(仕事の内容も大事ですが、進路選択においては給与や家庭の事情など生活に関わる条件や、その他プライベートとの兼ね合いも含めて検討が必要。この比重は人によって、また、同じ人でも年齢や家庭の環境などにより、重みが違ってくるので、仕事や進学以外の要素が優先順位が高いものがはっきりしている場合は、こちらから考えはじめて、進路とすり合わせてOK)

<見つけるため・選ぶための行動>
・先に書いた考え方のプロセスは、1人で漠然と考えてもなかなか見えてこないと思うので、進路を検討している友人や、先輩、先生などに相談しながら進めていくと良いと思います。他人のと比較やアドバイスから少しずつ自分の考えがはっきりしてくると思います。
これはあくまで、自分の考えを明確にするための話合いなので、他人は他人の価値観に基づいて話すのであくまでも、参考に留め、アドバイスを聞きすぎないよう注意が必要です。

・尊敬する人の話を聞く、本を読む。その人が何のために、どのような考えで、それらの選択をしてきたのか、現在のキャリアにいたった過程を見て取り入れる

・決断をしなければならないのに、複数選択肢があり、どうしても迷った場合は、その後の可能性を広げるほうを選ぶ。(絶対的なものはありませんが、たとえば、病院と薬局で迷った場合、病院から薬局は行きやすいが、逆は難しい。大学院進学と就職の場合は、後から大学院に行くのは比較的ハードルが高いなど)。これは時間制限があり、どうしても決めなければならない場合の最終的な方法です。また、一般論であり、時代によっても変わりますし、人によっては、難しい道をあえてとったほうが良い場合もあるので、必ずしもこれがよい、とは限りませんが。(私も海外医療活動後に進学してますし・・・)


ご参考までに、これまでのわたしのキャリアとキャリア形成の考え方についてはこちらにまとまっています
http://rinsho-plus-alpha.jp/people/yoko-gocho

悩んでる時期は先が見えなくて、つらいですが、悩んだ末に選択した人には、ちょっとやそっとの壁が立ちはだかっても、乗り越えられる強さが身に付きます。1人でも多くの学生・薬剤師の方が納得のいく道を見つけられますように。

Monday, March 27, 2017

教科書に載る その2

2年前にも実用薬学英語に寄稿させていただきましたが、
今年は薬学生のための英語1へ日本語のコラムを載せていただきました。






1人でも多くの薬学生に、国際的な医薬品課題に関心を持っていただければ幸いです。


Tuesday, November 22, 2016

受け継がれる想い



学生時代に数名の友人と、手探りで何とか形にしたAPS-Japan.

10年以上たった今も、その想いは、多くの優秀な後輩達によって受け継がれているようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161121-00000004-cbn-soci

彼らが社会に出てからも、熱い想いを持ち続け、実現につなげられるよう、そして薬剤師になってよかったと思ってもらえるように、薬剤師の可能性を示していきたいと思います。

Sunday, October 30, 2016

今月発表された「第10回くすりと製薬産業に関する生活者意識調査」の結果がオモシロイ(◍•ᴗ•◍)ノ☆
http://www.jpma.or.jp/about/issue/gratis/survey/…/10_all.pdf

●生活者が入手したい処方薬情報上位は
「薬の副作用」「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」「薬の飲み合わせの注意」
●医療関係者からの説明上位は
「薬の服用方法」「薬の効能・効果」「薬の種類・成分・特長」
→患者側の情報ニーズとのギャップが大きいのは
「薬の副作用」「薬の飲み合わせの注意」

●生活者の処方薬の情報源は「インターネット(ウェブサイト)」が圧倒的に多い!
インターネットでの情報入手率が高いのは60代

Sunday, October 16, 2016

進路を決めなければいけないのに、何がしたいかわからない

就職活動が始まっているのに、自分が何がしたいかわからない!
と悩んで悩んで、脳みそが捻れそうな薬学部の学生さんの悲鳴が
このブログを通してしばしば聞こえてきます

薬学部で提示される進路は、
行政、医薬品関連企業、病院、薬局などへの就職、もしくは進学が主
それに疑問がなければ、
「医療現場で患者さんを救いたい」から病院に就職するとか
「薬の研究開発がしたい」から進学、もしくは製薬企業へ就職するとか
提示された中のどれかと、自分のやりたいことや興味のあることとを
結びつけて、業種を決め、会社や所属先を選択していくことができます

でも、そういったいわゆる”薬学生の進路”に自分が当てはまらないことに気づいてしまうと、そこから「何がしたいかわからない」悩みスパイラルが始まります

何がしたいか、見つける方法はシンプルで、
とにかくいろいろなことを経験することです。これは狭い意味では職場のインターンシップなどを含みますが、
仕事に限った話ではなく、趣味や遊びも含めて、自分に情熱が湧いたり、ワクワクしたりするのはどんなときなのか、経験を重ねるとその共通性が見えてきます。
その共通性がわかれば、自分のモチベーションがどこから来ているのかわかってくるので、それが得られそうな進路選択をすることができます
しかし、これをやるには膨大な時間が必要なので、すでに就職活動が始まっている学生には時間が足りないかもしれません

ではその不足はどうやったら埋められるか
その答えの1つは、人生の先輩達にひたすら会うことです
すでに経験しまくっている人の話を聞くことで、
ある程度の補足が可能です
その時、その先輩達の仕事についてみるポイントとして「何をしているか」も大事ですが、「何のために働いているか」を聞くことがもっと重要です

「何をしているか」は仕事において、何かを達成するための手段なので、変動的なものです。それだけをみて自分に置き換え、やりたい、やりたくないを判断すると、行き詰まった時に立ち直りが難しくなります。しかし、自分のなかで、「何のために働くか」がはっきりしていれば、仕事でつまづいても、そこに立ち返ることができ、それが自分を支えてくれます。もちろん、人は全員違う生き物なので、他人の経験は参考の域を超えることはありませんが、その点で共感できる先輩に出会うことができたら、自分の中での「何のために働くか」を見つけることにも近づいていくと思います

最後に、大学を卒業するまでに誰もが、「何をしたいか」をちゃんとわかっているか、というとそんなことはありません。一般的にはむしろわかってない人のほうが多いくらいではないでしょうか。それがあったとしても、多くの場合、それは経験とともに変化します。なので、進路選択と「何をしたいか」を見つけることはイコールではありませんし、就職・進学には当然、考慮するその他の条件もいろいろあります。自分の人生を何にかけるか、はもう少し長い目で考えていく、という考えもありだと私は考えています。その場合は進路としては、その後の可能性が広がるような、選択をするとよいと思います

ただ、就職活動自体には期限があります。薬剤師免許を持っていると、転職ができるからと、安易に就職先を決めてしまう人もいますが、卒業して、最初の就職先は人生で1度きりの、自分の中での社会人の基本を作る、とても重要な場です。(卒業後すぐにガーナで働き始めたヤツが何を言ってるんだか、という感じですが(汗))この自分自身でも意識しないまま形成される”スタンダード”はその後のキャリア、人生に大きく影響しますので、期限までに納得の進路を見つけるために最大限できることをやることをお勧めします

※より具体的な方法については続編をご覧ください
進路を決めなければいけないのに、何がしたいかわからない その2

Friday, July 15, 2016

“かかりつけ料”は取るべきでない?


この4月から調剤報酬に新設された“かかりつけ薬剤師指導料”

この制度については、賛否両論が聞かれるところだが、ある友人の薬剤師がこんなことを言っていた。

「かかりつけとして患者さんに責任を持つのは薬剤師として当然のことだから、それに関して患者さんからお金を取ることはできない」

とくにこれまで長い間、かかりつけとして責任もって患者さんの薬物療法を一元管理してきた薬剤師からすると、違和感がある、ということだった。

「取らない」という選択は患者さんを想ってこそのことだと思う。
しかし、「当然の仕事だからお金を取らない」というのは診療報酬のしくみから考えるとどうなのだろう?

医療者はみな、目の前の患者に対してある意味医療者として当然のことをして報酬を得ている。
そこで報酬を得られなければ、医療機関も薬局もつぶれてしまう。

ある別の友人の薬剤師は
自ら、この“かかりつけ”の制度を患者に説明してないのに
患者さんのほうから、ぜひかかりつけとして、担当してほしいとお願いされたそうだ

もちろん、何がベストか、現時点でははっきりしていないが、
必要なことならば、それに見合った価値、できればそれ以上の価値を患者さんにわかる形で示していく、という発想も大切な気がしている



Thursday, June 09, 2016

薬局薬剤師主導の臨床試験を

日本に80万人以上が罹患しているといわれている心房細動。
そして、その予後に大きく関わるのが、心房細動によりできた血栓による脳梗塞。
それを予防することが、心房細動患者における治療の大きな目標の1つです。
長年、その治療である抗凝固療法の中心を担ってきたのがワルファリン、そして5年前から立て続けに新規抗凝固薬、いわゆるNOACと呼ばれる薬が登場し、普及しつつあります。

今月の日経メディカル本紙の心房細動診療特集によると、日本の多施設前向き観察研究「J-RHYTHM レジストリー2」では、NOAC群で、血栓塞栓症の累積発生率が有意に低かったそうです。
さらには、副作用である、重大な出血も有意に低かったとのこと。これは非投与群よりも低く、抗凝固療法は出血リスクを増加させるはずなのに、なぜ?という感じですが、これは登録研究なので、それぞれの群で患者背景が異なるためだと考えられます。

上記研究は、循環器専門医がいる基幹病院における試験ですが、地域の医療機関を対象とした「伏見AFレジストリー」では、現時点までの最長5年の追跡においても同様の有益性は認められていないそうです。

レジストリを単純比較することはできませんが、この矛盾の原因として、同誌中で専門家は、地域で治療を受ける患者における服薬不良と減量基準を満たさない低用量投与の可能性を指摘しています。

高度医療機関においては、薬の期待される効果が出ている一方で、地域ではその実現が難しいとすると、どんなにいい薬があったとしても、多くの患者はその恩恵を享受できない可能性があるということになってしまいます。

アドヒアランスの確認、向上、適正な用量設定、これらすべて薬剤師の得意とするところ。
その役割を発揮することが期待されていると思いますし、地域の薬剤師を巻き込んだ臨床試験、さらには、薬局の薬剤師が率いる臨床試験でそれを証明して行くときなのではないでしょうか。




Wednesday, March 30, 2016

10年越しの絆

今月から来月にかけて、IPSF:国際薬学生連盟時代の友人が、海外から3組ほど、日本に遊びに来ます。

IPSF本部役員を卒業してから早10年。
こうして今でも密に、世界中の仲間と繋がれていることは、何よりもの財産です。


Friday, March 25, 2016

国際的な医療人材が日本で育つことの意味

ファーマシストマガジンに新しい記事が掲載されました!(^O^)/

国際的な医療人材が日本で育つことの意味~成田市の医学部新設から考える~
http://www.pharmacist-magazine.com/special/2016/201604.html

国際人材を育てること=外国人への医療、医療ツーリズムではないと思うのです…

Thursday, March 03, 2016

今夜は薬局業界を代表する2大経営者のスペシャル対談MC!

今夜、薬局薬剤師向けの調剤報酬改定インターネットセミナーが開催されます。

https://ppc.carenet.com/live/

僭越ながら、業界を代表する先駆的薬局経営のお二人の対談の司会をさせていただきます。

どうぞお楽しみに!

Thursday, February 25, 2016

ファーマシストマガジンに記事が掲載されました



ここ1年間の、地域で活躍する薬剤師の先輩方への取材を通して感じたことをまとめました。


http://www.pharmacist-magazine.com/special/2016/201603.html


「機械やIT技術では代替できない薬剤師の価値はどこにあるのか 」(ファーマシストマガジン)


高度な専門性や新しいことも大切ですが、今、薬剤師に求められているのは、もっと身近で基本的なことのような気がしています。

Monday, November 02, 2015

「要治療」とされてた人が「治療不要」に再分類される検査


最近、海外の医療コンテンツを日本語で配信する仕事をしています。

医療は日々進歩していて、
昨日まで当たり前とされていた常識が
真逆になったりすることもよくあります。
だから最新の知見をキャッチアップしておくことが大切ですよね。

先日、配信した記事↓では、
現行の米国ガイドラインでは「スタチンの治療対象」となる人々が、
冠動脈カルシウムの検査結果を解析してみると
実は思っていたほどリスクは高くないようなので、
半分くらいの人は薬を飲まなくてもいいかも?という内容でした。


ハイリスクの人を探し出して治療をを推奨する、という検査が多い中で

ローリスクの人を探し出して、薬を飲まないで生活習慣などの改善をしながら様子をみる方法もありますよといえるアプローチは新しいし、

薬を飲み続ける患者さんの立場にたって

このような視点は大切にしていきたいところだなぁと思います。



Sunday, October 25, 2015

薬学×国際保健!講演のお知らせ




2015年11月21〜22日に金沢大学にて第30回日本国際保健医療学会学術大会が開催されます。


大会長は大学院時代の恩師の木村和子先生です^^






2日目のミニシンポジウム「薬剤師の国際貢献~世界にはばたけ 薬剤師~」に登壇させていただくこととなりました。


「薬学×国際保健」長年課題としてきた分野でお話できる機会をいただけてすごくうれしいです^O^






日時、会場は以下の通りです。






日時:【第2日目】2015年11月22日(日)14:30~15:30

場所:第4会場 金沢大学角間キャンパス 自然科学本館1階 大講義室B



http://jaih30.umin.jp/index.html







久しぶりの金沢、楽しみです♪


新たな挑戦のはじまりはじまり



今の会社に転職してもうすぐ一年。

薬剤師向け教育動画の企画制作を中心に

全国各地へ取材へ行かせていただくなど

薬剤師業界を牽引する

素敵な先生方とのたくさんの出会いがあり

本当に楽しい毎日でした

そして先日、辞令が出まして

新たに海外の医療情報コンテンツの担当になりました

最新の医療情報を扱うには

まだまだ

英語も、医療知識も不足しておりますが

新たな挑戦にワクワクしつつ

今までの仕事を引き継ぐ寂しさもありつつ

素晴らしい機会をあたえてくれる会社・上司に感謝です






Saturday, September 19, 2015

臨床+αな人としてご紹介いただきました

幅広い視野とスキルで日本の医療を支える人々を応援する
「臨床+α」というサイトに掲載していただきました

挑戦し、発信し続ける薬剤師 ~国際協力から医学教育メディアへ~
http://rinsho-plus-alpha.jp/people/yoko-gocho


なんかちょっと仰々しいタイトルですが(笑)

日経メディカルCadettoにも掲載中です
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cadetto/rinshoplus/people/201509/543828.html

経歴は?
とか
なんで今の仕事を選んだの?
とか
よく聞かれますが
今度から、これを見て!って言ったら話が早そうです>▽<

今までの歩みを振り返る、よい機会となりました
ご協力いただきました皆様ありがとうございました!!


Monday, September 07, 2015

底上げか、リーダー育成か


めったに医療機関にかからない私ですが
年に1回くらいお世話になることもあります

ちょうど1年ほど前に
薬剤性アレルギーで病院にかかっていた頃(→詳細はこちら
いわゆる門前薬局に行きました
「某大学付属の薬局で、実務実習にも力を入れている最新の薬局」
と聞いていたので
ワクワクして(?)薬を受け取りに行きました

ところが・・・
その薬局に行ったのは初めてでしたが、問診票はありませんでした
当然、お薬手帳には
アレルギーの原因となった薬をちゃーんと書いておきましたが
担当した薬剤師がそれを確認することはありませんでした
そして今回の受診の経緯を聞かれることもなく
「前に同じ系統の薬が出ているようなので、
今回の薬とは一緒に飲まないように」
とだけ言われました

また、つい先日
街中のチェーン薬局に行く機会がありました
番号を呼ばれてカウンターへ行くと
明らかに慣れない手つきの中年の薬剤師が
緊張した様子で話始めました
「この薬は1日何回~~~です」
と一生懸命説明しましたが、間違っていました
一応間違いを指摘しましたが、その方は謝るわけでもなく
「え?」
と驚いた様子で
「何かあったら医師に連絡してください」
とだけ言って薬をくれました
たぶん、キャリアにブランクがあるか何かで、
久しぶりの投薬だったのではないかと思います

これが現実か、と悲しい気持ちになりましたが
悲しみに浸っていてもしょうがないので、
できることから1つずつやっていこうと思わされたできごとでした


学生の頃、薬学生の団体を運営していたのですが
そのときから現在に至るまで
いつも議論になるのが
「薬学生(薬剤師)の底上げを目指すべきか、リーダーを育成すべきか」
というテーマ

いろんな考えがあるし、
リーダーシップを執れる人材の不足も深刻であり、
どちらも大切ではありますが、
私の答えはいつだって決まっています

先に述べたようなケースが
私だったからよかったものの
これが一般の患者さんへの対応だとしたら
患者さんに好ましくない影響が出る可能性がありますよね

素晴らしい薬剤師がたくさんいることは、もちろんよく知っています
でも、どんなに素晴らしい薬剤師がたくさんいても
そうでない薬剤師が1人でもいたら…?

患者にとっては
その日、担当した薬剤師がすべてなんです
薬剤師も他の医療専門職もは独り勝ちではダメなんです

団体の後輩の学生から
「底上げか、リーダー育成か」と聞かれたときは
「一部の優秀な薬剤師以外が担当する患者さんが
あなたの大切な人だとしたらどう思いますか?」
と答えています





Tuesday, July 28, 2015

副作用、治療が済んだその後に

ここまで来るのに長い道のりでした


約1年前の夏の日
まだ病院で勤務していた頃

普段薬を飲まない私ですが、珍しく頭痛があり、仕事は休めず
人生で初めて筋緊張改善薬を飲んだのが運のツキ・・・

薬の副作用から全身に発疹が広がり、粘膜肥厚、40℃の高熱が続き、
AST・ALTは3ケタに急上昇
これはいつぞや教科書で見たSJSとかそういうヤツじゃないのか?と・・・

すぐさま入院、ハイドレーション&ステロイド治療、
2週間ほどの快適入院生活で見事回復☆
肝機能が戻るのにはしばらくかかりましたので、禁酒生活でしたが(笑)

そして症状が落ち着いたある日、私は気づきました

薬の副作用が原因で入院したとしたら・・・
副作用救済制度が使えるのでは?と
そこから、いろいろ調べ、
受診した病院、入院した病院それぞれに
診断書や投薬証明書などの作成を依頼

薬の副作用なのかどうかがポイントなので、いつ、どの薬を服用したか、
いつから、どんな症状がでたのか、検査結果などと併せて書いてもらう必要があります
しかし、医師も事務の方もあまり書き馴れていないのか、
必要項目が抜けていたり、
記述が不明瞭だったりする箇所があり、
提出前に確認して、書き直してもらいました

これは私がそれなりに医療知識があるからできたことで、
一般の人からすると難しいだろうと想像します
書類に不備があれば書類の再提出を求められたり、
最悪、審査に影響する可能性すらあります

どんな病気も大変だけど
薬の副作用による健康被害は
重症化すると
身体的にも精神的にもさらには経済的にもダメージが大きいです

さらには、薬が適正使用されなかったため、
救済の審査が通らなかった事例などもしばしば報告されていますね
これも含め薬剤師が積極的に介入すれば改善できる分野だと思います

どうかみなさんの患者さんが万が一、薬の副作用(疑いも含む)
で入院レベルの治療を受けた際には
積極的に支援してほしいなぁと願っています

Thursday, June 11, 2015

海外の薬剤師と日本の薬剤師の違いは何ですか?



よく受ける質問の1つに

「海外の薬剤師と日本の薬剤師の違いは何ですか?」

というものがあります

違いを探せばもちろんたくさんありますし、
共通点を探せばそれはそれでたくさんありますが

個人的に感じることとしては
私が出会ってきた海外の薬剤師は、「エリート意識」が強く
逆に日本の薬剤師はそれが弱いということです


「エリート」という表現を
好ましくないと感じる方もいるかもしれません
「なんか偉そう」とか「プライドが高そう」とか

でも「エリート」ってそんなに悪い意味じゃないと私は思っています
そもそもは「選ばれた者」という意味です


現在日本には70以上の薬学部がありますが、
世界では、米国、カナダ、中国、インドなどの大国を除けば
多くの国における薬学部の数は10以内のところがほとんどです
シンガポールなど薬学部が国に1つしかない国も決して珍しくありません

医療系学部の数、医療機関や医療者の数、
そして医療者教育と医療者の質がコントロールされている国々においては、
学力が高くても医療系の学部に入学できるとは限りません
入学できても無事卒業し免許が取れる・維持できるとは限らないのです

貧富の格差が大きい国においては
学力が高い人であっても
高等教育を受けることが難しい状況にある人はたくさんいます

そして教育の機会を得た者は
多くの人の支えの中で資格を取得し
それぞれの職務を全うしています


諸外国の薬剤師に
「自分は選ばれた者である」というエリート意識があるのは
このような背景が一因であると考えています


私が国際薬学生連盟で活動していたころ、
ヨーロッパやアジアの薬学生たちは、いつも

「いかに自分たちが社会に貢献できるか」
「どうしたらもっと社会をよくできるか」
という視点でものごとを考えていました


ガーナにいたころ、共に働いたガーナ人の医師や薬剤師は
欧米で働けば自国で働くより
何十倍、何百倍という収入が得られることを知っていながら
自国に残り、時には貧しい人々のために無償で
診療にあたることもありました

では日本の薬剤師は
どうでしょうか

その答えがわかれば

災害時における薬剤師の在り方も
日本社会や国際社会に対して負っている使命と責任
そして次世代を担うものたちへの教育における役割も

自ずと見えてくるように思います