ひとりひとりが豊かに暮らせる社会を創るお手伝いをする薬剤師の日記。 学生時代に国際薬学生連盟(IPSF、オランダ)で本部役員として活動し、25か国を訪問。2008年より2年間青年海外協力隊エイズ対策隊員としてガーナで活動。帰国後、金沢で国際的な医薬品の品質、流通、政策を研究。病院薬剤師、医療者教育コンテンツの企画制作・編集者を経て医療経営コンサルタントに。講演・執筆、セミナー企画運営、キャリア支援、医療通訳・翻訳などにも取り組んでいます。 A pharmacist wishing happy world! IPSF executive committee member 2005-06, JOCV, HIV project coordinator in Ghana 2008-10, 2011- researcher on drug management and policy. 2013- Clinical pharmacist at international hospital. 2015- Educational content producer.
Saturday, January 24, 2009
医療現場
22日金曜日、郡内の各地域ごとの2008年度の振り返りミーティングが行われた。
私は、Atimpoku-Senchi Sub districtという地域のミーティングに参加した。
10時開始予定のミーティングは12時半から始まり一日がかりだった。
国民保険制度の開始でより多くの人が医療にアクセス可能になったものの、地域の医療施設の質の問題がより深刻になっている。
郡内の各地域にはクリニックが一つずつあるのだが、設備が不十分で、水道のないクリニック、壁や屋根が崩落していて、雨漏りして不衛生な状態の施設などが問題としてあげられた。
これらは、各コミュニティの持ち物なので、地域で話し合って、修復しなければならないのだが、当人達の意識は低く、医療にかけられるお金はいつも人任せか後回しになってしまう。そのため、現場に従事している数少ないナースや助産師に大きな負担がかかっている状態だ。
そして、クリニックより病院を好む患者も増えており、クリニックの運営は非常に厳しい環境にある。
目の前にある問題に対し、その場しのぎで解決することも、お金を調達することも可能なのだけれど、それが、本当にこの地域の人たちのためになるのか、長い目で見たとき疑問である。
HIVの問題の前に、医療資材・人材不足、コミュニティーのオーナーシップの欠如、これらの問題をじっくり見据え、現場の状況をもっと詳しく把握していきたいと思う。
その上で、地域の人たちと一緒に、自分に何ができるか考えたい。
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