Monday, January 18, 2016

薬剤師の「受け身」からの脱却を考える

 先日、H28年度診療報酬改定の骨子が発表された。
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000109233.pdf
 「在宅医療で、疑義照会によって処方変更がされれた場合を評価」という項目が追加されそうだ。


 医師と薬剤師の協業を進めることは、安全で効果的な薬物治療を進めていくために必要なことだと思う。しかし、疑義照会とは、医師が処方を決定した後に、薬剤師がその処方内容について問い合わせることだ。患者にとって、よりよい薬物治療を提案することは大切なことだが、これは本当に最善な方法なのだろうか。
 
 医師が熟考した末に決めた処方を、時間がったってから覆すのは、医師にとっても薬剤師にとっても簡単なことではなく、また、在宅医療にかかわる医師であれば、問い合わせをした時に別の患者への訪問中で、問い合わせを受けた患者の情報を持ち合わせていないこともあるかもしれない。

 病院で勤務していた頃、ある程度、関係性が構築できた後は、医師の方から、処方を決める前に薬剤師に相談してくれることがよくあった。在宅医療においても、本当は処方が決まる前に提案・協議した方が、薬剤師にとっても、医師にとっても、患者にとっても効率的で効果的なのだろうと想像する。

 薬剤師は"Re-active"な存在から脱却し、"Pro-active"になる必要がある、と海外の薬剤師の友人がよく言っていた。
 日本の薬剤師も、処方せんを受け付けてから、その役割をスタートさせるのではなく、その前にいかにかかわることができるか、真剣に考え、示していくときだと思う。