よく受ける質問の1つに
「海外の薬剤師と日本の薬剤師の違いは何ですか?」
というものがあります
違いを探せばもちろんたくさんありますし、
共通点を探せばそれはそれでたくさんありますが
個人的に感じることとしては
私が出会ってきた海外の薬剤師は、「エリート意識」が強く
逆に日本の薬剤師はそれが弱いということです
「エリート」という表現を
好ましくないと感じる方もいるかもしれません
「なんか偉そう」とか「プライドが高そう」とか
でも「エリート」ってそんなに悪い意味じゃないと私は思っています
そもそもは「選ばれた者」という意味です
現在日本には70以上の薬学部がありますが、
世界では、米国、カナダ、中国、インドなどの大国を除けば
多くの国における薬学部の数は10以内のところがほとんどです
シンガポールなど薬学部が国に1つしかない国も決して珍しくありません
医療系学部の数、医療機関や医療者の数、
そして医療者教育と医療者の質がコントロールされている国々においては、
学力が高くても医療系の学部に入学できるとは限りません
そして医療者教育と医療者の質がコントロールされている国々においては、
学力が高くても医療系の学部に入学できるとは限りません
入学できても無事卒業し免許が取れる・維持できるとは限らないのです
貧富の格差が大きい国においては
学力が高い人であっても
高等教育を受けることが難しい状況にある人はたくさんいます
高等教育を受けることが難しい状況にある人はたくさんいます
そして教育の機会を得た者は
多くの人の支えの中で資格を取得し
それぞれの職務を全うしています
諸外国の薬剤師に
「自分は選ばれた者である」というエリート意識があるのは
「自分は選ばれた者である」というエリート意識があるのは
このような背景が一因であると考えています
私が国際薬学生連盟で活動していたころ、
ヨーロッパやアジアの薬学生たちは、いつも
「いかに自分たちが社会に貢献できるか」
「どうしたらもっと社会をよくできるか」
という視点でものごとを考えていました
ガーナにいたころ、共に働いたガーナ人の医師や薬剤師は
欧米で働けば自国で働くより
何十倍、何百倍という収入が得られることを知っていながら
何十倍、何百倍という収入が得られることを知っていながら
自国に残り、時には貧しい人々のために無償で
診療にあたることもありました
では日本の薬剤師は
どうでしょうか
その答えがわかれば
災害時における薬剤師の在り方も
日本社会や国際社会に対して負っている使命と責任
そして次世代を担うものたちへの教育における役割も
自ずと見えてくるように思います
No comments:
Post a Comment