Wednesday, May 01, 2013

地元の病院で働くということ。

大学卒業後、アフリカのガーナへ。そして金沢での研究生活を経て、数年ぶりに地元八王子へ。家族や友人となかなか会える距離にいなかった私にとって、大切な人たちと過ごせる時間がたくさんとれるのは貴重で嬉しい事です。

長年国際的な活動に携わってきた私に、
「なぜ、今、日本で働くのか」
という疑問を投げかける人は少なくありません。

でも、私からしたら、アフリカの人の命も、日本の人の命も、同じ命です。

縁があり、出会い、関わる事になった大切な人々の生命や生活が少しでも幸せなものになるよう、お手伝いをすること、そして少しでもお役にたてるように日々、勉強する事。
やっていることや場所は違っても、私にとっては変わらない事です。

唯一違う事があるとすれば、そこで過ごした時間の長さ、
特に、日本で生まれ育った町は、自分を成長させてくれた大切な場所であり、
育ててもらった恩が他の場所より強くあることでしょうか。


実際、我が家のおてんばさんが落馬して頭を打った際には、うちの病院にお世話になりましたし、
地元の友人や友人の家族が来る事もあります。

そういった時に、
自分が普段、関わっている患者さんたち一人一人にも同じように、
家族がいて、
大切な友達がいて、
日々の仕事があったり
生活があるということを
思い出します。
すごく当たり前のことなんですが、
病院という閉鎖的な空間にいると
そういった当たり前のことが見えなくなったり
いわゆる普通の感覚を忘れそうになったりすることもあります。

日本という国に生まれて、
家族や友人に恵まれ、助けられ
今日まで生きてきた私が
こうして少しでも、仕事を通して地元に恩返しをする機会をもらえるということは
ありがたいことです。








1 comment:

  1. Anonymous12:53 pm

    言いたいことがよくわかります。
    Yokoさんには感心させられます、本当に。
    ガーナ、そしてその後の研究生活がYokoさんをひとまわりもふたまわりも大きくしたんだね。

    yoccy

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